Hakuouki

□気づかないで正直な私
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「平助なんて、大嫌い」
「うん」

好き、好き、本当に好き。
誰よりも、何よりも、大好き。

「何処へでも行っちゃえば良いのに」
「うん」

嫌、嫌、何処にも行かないで。
私の傍にいてよ、ずっと。

「平助なんてその辺でのたれ死ねば良いんだわ」
「うん」

駄目、貴方が居なかったら。
私は生きていけないよ。




「それでも俺は、お前が好きだよ」




何を言っても、貴方の意思は揺らがない。

「は、馬鹿じゃ、ないの」

いつも真っ直ぐに私を見つめたまま。

「馬鹿で構わねーよ、俺はお前が馬鹿になるくらい好きなの」

真っ直ぐな言葉をぶつけてくる。

「ほんと、ばか」
「馬鹿で結構」

それだけ言って平助は私に口付けた。





気づかないで正直な私


(嘘、気づいて、はやく)
(分かってるって)


*****

珍しく短め。

お題.確かに恋だった

 
 

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