*小説*クローバーの国のアリス(学パロ)

□クローバーの国のアリス *学園パロ*
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「アリス。君はもうクローバーの国にはずいぶん慣馴染んだな。」

夢魔であるナイトメアとアリスは夢の中で会っていた。




ハートの国からここ、クローバーの国に引越してから
どれくらいの時間が経ったのだろう。

長い月日が経ったに違いない。



この世界は次に昼・夕・夜、どれがくるか分からない。

とても曖昧なのだ。
そんなこと、絶対にありえないが
この世界では何でもありなのだ。




だが、そんなことにももう慣れた。
この世界にも。
慣れてしまうあたり、末期なのだと軽くショックを受ける。



「ええ、ずいぶん馴染んじゃったみたいだわ。
でもいいのよそれで、自分で決めた世界だもの。
残って後悔もしていない。」



そう、アリスは自らこの世界に「残る」と決めた。
なぜだか自分では分からないが後悔などしていない。



「そうか、私も君がこの世界に残ってくれて嬉しいよ。 白兎はさぞ嬉しいだろうな。」


「ペーターにお礼を言わなきゃいけないわね。
『この世界につれてきてくれてありがとう』って。」




もともとこの世界にアリスを連れてきたのはペーターだ。
会うと「愛」がどーだと軽々しく言う。
鬱陶しいなど言いたい放題言っているが、
今はとても感謝している。




「っはは、そうだな。
ところでアリス、そろそろ目を覚ましたほうがいいと思うぞ?」


「え・・・?」





―っっ!?
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