バカテス

□ねぃむ・ネィム・NANE
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「なぁ…」
……この部屋で女とヤったことあるのか
聞こうとしてやめた。一応俺達は健全な男子高校生なのだから、彼女さえいればそういう雰囲気になっても不思議ではない
ただ最初に出た言葉は相手の耳に入っていたらしく、顔だけを此方に向けてくる
「なん……だ、よ」
「いや……」
曖昧に答えたら睨まれた……んだと思う。しかし目は潤み顔は真っ赤。おまけに息もあがっていて恐くない。むしろ可愛いとさえ思えてくる
「ただこうしてっと男とか女とか、優等生とかバカとか関係ねぇよなってこと」
っっっ……と背中に指を這わすとビクリと躯を揺らして声を洩らす
…そう、関係ない。現に俺はバカの代名詞Fクラスの代表で、俺の下で喘いでいるのはBクラスの代表さんだ
再び腰を動かし始めると顔面をベッドにうめ、シーツを両手で握り締める
「根本、声出せよ」
耳元で囁いてみれば躯を震わせるがイヤだと言うように首を横に振る
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