バカテス

□それぞれの三行ラブレター
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「皆さんは三行ラブレターを書いたことがありますか??」
「三行ラブレター?姫路さんそれってなに??」
「吉井君は知らないんですか」
「明久はバカだからな」
「バカじゃからの」
「…バカ」
「バカだからね」
「みんなヒドイよ!!」
「三行ラブレターはですね、好きな人にむけて、その思いを三行で書くというものなんです。勿論家族にむけてでもいいんですが、片想いの人や、恋人にむけてもいいですね」
「一度みんなで書いてみない??」
「面白そうじゃの」
「どんなふうに書けばいいの」
「そうですね…例えば
『あなたに友達と言われて
嬉しかったけど、悲しかった
私はあなたに恋人と言ってほしかったから。』とかですかね」
「素敵ね」
「そうじゃの」
「そんな感じでいいの??」
「はい。自分の素直な気持ちを三行で表せばいいんです」
「よーし、頑張ってみようかな」
「俺はパス」
「坂本君。やらないと翔子ちゃんにコレ、見せますよ」
6巻より明久と手を繋いでる写真(撮影協力、ムッツリーニ商会)
「!!分かった。やるからそれだけはやめてくれ!」
―ボソボソ
「瑞希、なんで坂本にやってほしいの?」
「本当に坂本君が明久君に興味があるのかはっきりさせませんか」
「それもそうね」
「2人ともどうしたの」
「「なっ、何にもないわよ(ですよ)」」
「ふーん、それじゃぁ始めよっか」
「そうね。木下と土屋はどうする?」
「やってみようかの」
「…いい暇潰し」
―30分後
「出来ましたか?」
「バッチリだよ!」
「ワシもじゃ」
「ウチもOKよ」
「俺も書いたぞ」
「…(コクン)」
「それじゃぁ発表しましょうか」
「ちょっと待って姫路さん。恥ずかしいんだけど」
「それもそうですね。それなら私が皆さんのを集めてランダムに発表するのはどうでしょう」
「それなら…」
「別にいいか」
「だね」
「じゃな」


「えっと…最初は
『意地悪とかしちゃうけど
全部あなたが好きだから
いい加減気がついてよ』」
「なかなか」
「分かりやすいの」
「みんな誰が書いたか知ってるの?」
「分からないのなんてお前だけだろうな。」
「うぅー」
「次いきましょうか
『君が好き
何時か言うので
それまで待っててくれますか』」
「随分ストレートだな」
「ストレートでいいって言ってたじゃないか!!」
「明久が書いたのか」
「自分で言ってしまってはの」
「…自業自得」
「早く次いこう!!」
「はい
『何時も思う
あなたの目に
オレだけが映ればいいのに』」
「こんなこと言われてみたいわね」
「そうですね」
「…次」
「『俺からは絶対言わない
お前から言わせてみせる
俺が好きだと』」
「男らしいわね」
「格好いいですね」
「次はなんだ」
「『誰に思われてもよいが
主には分からせる
ワシが男じゃと』」
「んもー。秀吉は秀吉なんだから…」
「ワシは男しゃ!!」
「まだあるだろ」
「最後ですね
『貴方のおかげで私は
明るくなれました
貴方は私の大切な人です』」
「素敵だね」
「っ///よっ吉井君はそう思いますか」
「うん。可愛らしいね」
「まぁいいや。帰るぞ」
「そうじゃの」
「美波と姫路さんも」
「うん」
「はい」



「結局男子組は誰に宛てたのかしら」
「そうですね」
「「う〜ん」」

end

分かると思いますが
1番:美波
2番:明久
3番:ムッツリーニ
4番:雄二
5番:秀吉
6番:瑞希 です
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