短き夢幻

□秘密
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「魏ぁ〜!」
前を歩いていた愛しい人に抱きつく。
「お、おぉ…」
あれ?
何だかいつもと様子が違う…
「?…どうしたの?具合悪い?」
心配になった美朱は魏から離れ顔を見上げる。
「い、いや何でもない…じゃあな………」
それだけを言い残すと、魏はどこかへ行ってしまった。
(どうしたんだろう…私何かやっちゃったかなぁ…?)
こういう時は、誰かに聞いてみるとしよう!
丁度、柳宿が視界に入った。
廊下を歩いて…ると言うより浮いている…?
まぁ死んじゃってるからねぇ。
「柳宿ぉ〜〜!」
『?、あら美朱どーしたの?そんな暗い顔して』
美朱の表情を見て怪訝に思い、首を傾げる。
「うんあのね?魏の様子が何か変なの。柳宿何でか知らない?」
その時、柳宿の顔がひきつった。
「えっ!?……ぁ…い、いやぁ〜知らないわねぇ〜〜…あっそぉだぁ〜!あたしこれからちょっと用事が…オホホホホォ〜
ぴゅ―――――ん!!!
柳宿さんは空高く飛んで行きました………


「な、何だったの?今の…」
「?どうしたのだ美朱。そんな所に突っ立って。」
突然背後から声をかけられ、ふっと振り替えると、そこには柳宿同様、宙に浮いている人物が居た。
「星宿!」
「どうしたのだ、そんなに神妙な顔をして…私に出来ることがあるのなら何でもするぞ?」
星宿はいつも優しい。
傷ついた時、いつも優しい言葉をかけてくれる。
「あのね?魏の様子がおかしいの…柳宿に聞いたら何か変だったし……星宿は何でか知ってる?」
「………あ、あぁ…知らないなぁ…ぁ〜コホンッ…私は失礼する。」
ひゅるるる〜〜〜。
星宿様は緩やか且つ急いで空高く飛んで行きました…
「な、何なの星宿まで!」
何か怪しいな…
よし!もういっちょ調べてみよう!
女の子を舐めたら怖いんだから!
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