REBORN!小説
□【Partner del fato】
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ここはもともと人通りが少なかったが、風紀委員が応接室を使用するようになってからは、関係者以外は滅多にやってこない。ある人物を除いては…。
雲雀は足音で誰か予想できたが、特に何もせず、黄色い鳥の「跳ね馬」発言について考えていた。すると、叫び声とともに、何かが滑る音が聞こえる。その後、ドアに勢いよくぶつかる音が聞こえてきた。
「…まったく。」
雲雀は溜め息を吐くと、ドアに近付き、ゆっくりとドアノブを回した。
「…また器用な転び方をしたものだね。どう転べばそうなるんだい?」
「は、はは…よお、恭弥。会いたかったぜ。」
ドアを開ければ、そこには予想通りの人物が、ドアに後頭部を打ちつけたらしい仰向けの体勢で倒れていた。