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□【君がいるから】
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「ルルーシュが僕とデートしてくれるなら、いつでも、いくらだって休み取ってもいいんだけどね?」
「なっ!?」
「はは。冗談だよ。」
スザクの言葉に、ゆでだこのように顔を真っ赤にしたルルーシュは下を向く。
ルルーシュが冗談でも、そんなことを言ってくれるわけはないと分かっている。だから、ちょっとしたからかいを含めたのだ。
「ルルーシュ?怒っちゃった?」
下を向いたまま、ルルーシュが動かないので、怒らせてしまったかと心配になる。
どうにかしてルルーシュの顔を覗きこもうとしたスザクは、ルルーシュの唇が微かに動いたことに気付く。
「…とれ。」
「え?」
あまりにも小さい声で言うので、スザクは聞き返してしまう。すると、ルルーシュは上を向き、スザクをしっかりと見る。