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□【せめて最期まで…】
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嫌な予感はした
左目が疼き
身体は動かなくなった
気がつけば
彼と居た筈の
ユーフェミアが
日本人の民衆の前へ
その手には
拳銃が握られていた
日本人大量虐殺を
高らかに宣言した彼女
あとからやってきた
彼を見れば
左目を必死に
隠していた
早すぎた暴走
『王の力はお前を
孤独にする』
その言葉を
言ったのは私
きっと
忘れることはできない
ユーフェミアを殺せと言った彼の顔
頬に伝うその滴の意味
もう後戻りはできない
孤独への道は
予想より早く
近付いてきていたのだ
もはや
私に出来ることは
ただひとつ
最期まで見届けよう
ルルーシュ
お前の生き様を…
※完※
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