立海

□sangue
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※幸村がただの変態ヤンデレ
※流血あり
※幸真っぽく見えなくもない

大丈夫な方だけどうぞ!!



















ぽた…


ぽた…




『はぁ……んっ』



一滴、一滴と独特の臭いがする液体が舌に落ちる。
ゴクンと喉を鳴らして飲めば体が熱くなって自分の体温が上がっていくのがわかった。



『ん…ぁ…やっぱ最高』



息を荒らげ恍惚とした目で見つめれば、縛られて動けないあいつはため息混じりに小さく息を吐いた。
その様子が可愛くて唇にキスを何度も落とす。
そうすればお互いいっそう肌の朱が濃くなった。


俺は気をよくして右手に持ってる果物ナイフを相手の胸元に走らせ、一線の傷つくる。
既にいくつもの傷がある肌は痛々しく、多分普通の人間じゃ見てられないだろう。
俺はその傷を一つ一つ指でなぞると、さっきつけた傷から出た血を舌で少しずつ舐めとった。



『…はぁ…っ…あ』


「ゆきむらっ…」


『ん……さなだ…』


「ゆきむら…ゆきむら」



名前を呼ばれるだけで背中がぞくぞくする。
自然と揺れている真田の腰を見て、さらに気分がよくなった俺は甘えるように深く口づけた。

しばらくお互いの唾液を交換し合い、苦しさを忘れて相手の熱を求める。
その甘さに酔いしれ、息が詰まるほど長く続けようと真田の顔を両手で挟むが、ふっと拒むような視線を送られゆっくり離れた。
それでも自分の熱を抑え切れず次は噛むような短いキスを繰り返す。



『はぁ…さなだ…さなだっ…』


「ゆきむら」


『ん…なに?』


「いつになったら、俺を開放するんだ」



唐突な質問にキスを止め、真田の目を見る。
どこかいつもと違う真面目なその目に、俺はひどくいらついた。
そしていらつきの発散対象はやはり真田に向き、鎖骨に強く噛み付く。



『さなだはそんなに俺が嫌なの?』


「そ…そういうわけじゃ」


『別に嫌ってもいいよ。だけど俺は今のところさなだを手放す気はないから』


「っ…」



これでもかというくらい強く噛み付いたそこはくっきり歯型がつき、少し血が出た。
その傷を深く広げるように八重歯で噛み付けば真田は痛みに顔を歪める。



『でもいつかおまえを開放するときがくるのかな。』


「…ゆきむら」


『嘘だよ。さっきも言ったけど手放す気は無いから』



自分のものというかのようにさらに顎に力を入れれば真田は声を震わして叫んだ。
やはり真田は叫び声が似合う。
もっとその声が聞きたくて…もっと名前を呼んでもらいたくて右の拳を握りしめる。




『あー…喉渇いた』




また一線。


また一線。


傷から滴る赤に俺は口の開けて笑った。






END.
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