立海
□全てが愛おしい君
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※元拍手文
自分よりも一回り小さな身体を抱き締める。
腕の中でくすぐったいのか、もそもそと動くたびに髪の毛があたってこっちがくすぐったい。
少し意地悪で動けないくらい力を込めると、アッパーをくらわされたが、やはりすっぽりおさまってくれて微笑ましかった。
『ブン太、髪の毛がくすぐったいぜよ』
「わ‥わりぃ」
『ま、可愛いから良いんじゃけど』
「いきなり…か、可愛い、とか言うなよぃ‥困る」
『困らないで受け止めんしゃい、俺の愛』
「なんだか雅治の愛は変な愛だな」
『俺らは元々変わり者じゃき。愛が変わってるのはしょんなかよ』
「"俺ら"ってことは俺も?」
『そうだろぃ』
ブン太の口癖を真似て耳元で囁く。そしたら急に抱きしめ返してきた。
多分、甘えようとしている、そんなところか。
『本当可愛い奴じゃな、おまんは』
「んー…じゃあ雅治はありえないくらいカッコイイ」
『…"じゃあ"ってなんじゃ?』
「さあな」
愛してるって言葉じゃ足りないくらい
<全てが愛おしい君>
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