立海

□笑え笑え笑え!!
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「明後日は四天宝寺に練習試合に行くことになった!」





精市がうきうきしながら言った
部活があと10分12秒で始まる部室で、だ





「な…なんだいきなり」



「真田は黙って。
ということで今日は四天宝寺に勝つためにお笑いの練習をする!!」
















「「「「「は?」」」」」





…これはデータ外だ


















<笑え笑え笑え!!>















『わけわかめ』




そう言い放った俺の前に赤也が来てそのまましゃがみ手を叩く。



「はい!ありえんてぃぃいいいいい!!!!」



「赤也!そこはもっと笑顔でやれ!!」


「うぃっす!!柳さんもう一回いきますよ!!!」





汗だくな赤也が笑顔でこっちを向く
何故こいつはここまで必死なのだろう…
精市もよくわからん指導をするな


……というか四天宝寺と試合するっていきなりすぎるだろう…
そして何で勝つつもりだ?
精市はテニスで試合するつもりではないのだろうか




「柳さん?」


『ああすまない赤也。ちょっと休憩しよう』


「了解っす!!」





…普段のメニューの三倍をやってた方がましなのは俺だけか?






「お前た…た・る・み・す・ぎ★」


「よし!真田いいかんじにキモいぞ!」




弦一郎が死んだ魚の目をしている
だがしかし、もう誰も奴を視界にいれていない

あれはもう助けようがないだろう





「ゆ…幸村。その…この練習に意味はあるのか?」


「真田…俺達は王者でなければいけない」


「?
そうだが…だからテニスの練習をするのであろう」


「そう、テニスはもちろん…お笑いでもだ!」


「!」


「何にでも王者でなければいけない…それが俺ら王者の掟だ!
だから今日はお笑いの練習をしよう!四天宝寺に勝つたむに」



「そうか!…流石は幸村だ!!」





弦一郎…なにか感動しているようだが俺は何一つ感動できない

だから四天宝寺になにで勝つつもりなんだ
何にでも王者でなければいけない…そんな掟いつできたんd「さっき俺が作った」



『っ!?…精市』


「ダメだよ蓮二!ちゃんと練習しなきゃ」


『…すまない』





「まったくもー」なんて言いながら頭を撫でられた
「お前は俺の母親か!」なんてツッコミをいれようとした時点で大分この空間に染まってきたな、なんて思う


あと心を読むな





「よし!今日の練習は終わり!!
各自自主練を忘れないように!」



「「「「「「イエッサー!!」」」」」」




なんかいつの間にか部活が終わっていた…

みんなはいい笑顔で誰一人ツッコミをいれない
夢なのかこれは





「柳さん!!」


『ん?なんだ赤也』


「今日俺ん家泊まりがけで練習しm『赤也の家に泊まって何事もなく帰れる確率2%』…うっ…」


「柳さん手厳しいっすよ!」


『これが精一杯だ』


「…へ?」


『またな、赤也』






後ろで何か言ってる赤也を無視し俺は帰宅した



そして「あっちの都合で四天宝寺との試合はなくなった」という連絡網がくるのは帰宅してすぐだった…



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