立海
□夢なら早く醒めてくれ
1ページ/1ページ
※死ネタ
ありがとう
ありがとう
君がいてくれてよかった
君に会えてよかった
「愛してる」
これが精市が言った最後の言葉
ピーッと耳障りな音
動かず目を開けない精市
いつもの笑顔はもうない
「もう…残念ながら……」
「そ…そんな…せっ精市。目を開けて!」
「お兄ちゃん…嘘でしょっ…?」
またいつものように笑ってほしい
愛してるって言ってほしい
ずっと俺の隣にいてほしい
「最善の手はつくしました…」
「っ…うぅ」
言葉にならない悲しみ、なにもできなかったという自分への怒り
頭がいろんな思考でいっぱいになって体がついていけない
『精…市…』
やっとの思いで握った君の手は冷たかった
<夢なら早く醒めてくれ>
----------
真幸初書き