F×B
□モルヒネ
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「こんばんはー」
「は、何?俺もう寝るけど」
夜中に忍び足で俺の部屋に入ってきたフラン。
手にはワインとクラッカーひと箱。
「美味しいワイン、取り寄せたんです。たまには二人だけで飲むのもいいでしょー?」
そういえば、コイツと二人っきりで酒を飲むことはあまりなかった気がする。
既に眠さは自分の瞼まで浸食しているけどたまにはコイツの誘いに乗ってやるか。
「1本で足りんの?キッチンにもう一本あるよ」
言うと、フランは満面の笑みで「はい!!」と叫んだ。
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