For you
□『相思相愛無我夢中』((鬼畜さまリク
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ありえない
そうとしか思えなかった
だって、あれだけ頑張ってたんだ
呪いを解く為に
それなのに
そんなワケねーじゃん?
死亡者リストを見て泣き叫ぶ
最高に最悪な夜
真っ暗な闇で毎晩オレをあの日のように錯乱させる夜が大嫌いになった
「マーモン・・・」
その名前だけを呼んで部屋の戸を叩く。
返事は当然のように返ってこない。
「なぁ・・・マーモン。居るだろ?」
返事は無い。
それはNOの意味だろう。
毎日それが分かるとドアを叩きたくなった。
でも、もしマーモンが寝ていたら、うとうとしていたら、きっと怒るから、
その思いを頼りにして、手のひらに爪を立てて拳をこらえた。
「まーた出掛けてんだ、じゃー帰ろ」
業と大きな声で言ってドアを離れる。
部屋に入って確かめるなんて勇気はオレには無い。
鳴々・・・又夜が来る。
夜になったら帰ってくるだろうか、
オレの大好きな人は。
つくづく、オレは狂ってると思った。