ひと

□末っ子ちゃんの憂鬱
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事件はとある金曜日に起こった。

「なぁなぁ魁って8人兄弟の末っ子なんだろ?」
「えっ?うん、そうだよ鈴木君」
「お前ただでさえちっさいのに末っ子って更にガキみたいだなあっはは!」
「なっ…」
「野田先生は大人な女性が好きらしいぞ。お前みたいな末っ子のガキは相手にされねぇーよっだ!」

ガーン…

柚の好きな野田先生が…末っ子嫌い?
(↑末っ子嫌いとは言ってない件について)




―翌日の魁家―

「お母さん…」
「なぁに?柚ちゃん」
「私っ…欲しいの…」
「ん?欲しいものがあるなら衛お兄ちゃんに言いなさい、お金無駄に持ってるから♪」
「は!?何で俺…つーか金昨日彼女のプレゼントで消えたし」
「え?衛兄ぃってばこの前彼女と別れたって言ってなかったけ?」
「姫、衛は遊び人なんだから次の彼女に決まってるでしょ」
「おい榴姉!俺は遊び人じゃねぇぞ!」
「で、柚は何が欲しいの?」
「スルーかよ!?」

「私…妹が欲しいの!」



「…え?」



「私末っ子嫌なの!お母さん、お願い妹を産んで><」
「あらやだ困ったわね…どうするお父さん?頑張っちゃう?」
「いや何すんなり産もうとしてんだよ!それに今男3人女5人なんだからこれ以上女増えてどうすんだよ!?」
「何言ってるのよ晃…一番問題なのはそこじゃないわ。妹が増えたら11人家族にっちゃうじゃない!奇数よ!?一人余るわよ!そして余るのは間違いなくアンタよ晃!」
「いや問題そこでもないだろ!つーか余るの俺かよ!?」
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