まったりする

□椅子
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マスターの部屋には,
一つだけ,椅子がある。

いつもはマスターが座る。

しかし
今日はいないからと,
寂しさから勝手に座る帯人。


帯「早く帰って来ないかな…」
と,そのまま寝てしまう。


ガチャ。

「玄関で迎えてくれないと思ったら…」

すやすやと眠る横顔。

眺める暇もなく
ふっと,目を覚ました。

帯「あ,お帰りなさい,マスター!」

「ただいま」

帯「すいません,椅子,俺が座ってたから…」

「大丈夫,床に座る」
帯「ダメです!ここ,どうぞ」

膝を指刺される。

「いや,あの…床に座りたい気分かもしれない」

帯「照れないでください」
「本当に,いいや」

帯「…そうですか?では,半分こで!」

一つの椅子を帯人と半分にして
座って見るが,やっぱり…

「家のなかなのに椅子半分って;」

帯「そうですか?俺はこっちがいいですw」

片腕で抱きしめられる。

「ぅ゛〜〜〜ッ/////」


もう一つ椅子を買おうと
決めたマスターでした。

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