彼の話を聞く
□青
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すやすやと眠るあなた。
開け放した闇。
薄く差し込む青白い光。
まぶたを縁取る長いまつげ。
黒く広がり波打つ髪が
青くきらきら輝いて。
昼の世界で焼けた肌を
夜の静寂がひんやりと包む。
むっちりとした白い肌は
月明かりを照り返し
少し、欲情的だった。
人は毎日生まれ変わると
いうのなら。
あなたが
生まれ変わる瞬間を
たった一人で朝まで見守る。
この時が、すきだ。
あぁ、もう、こんな時間だ。
やがて空は白んで。
新たな朝日が
あなたを目覚めさせるその前に。
「 、今だけは… 」
細い首筋に
あなたを起こさないようにそっと、
口付けした。
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