月は歪んだ
□31:月は歪んだ
1ページ/1ページ
キーンコーンカーンコーン……
「あー終わった〜!
いやー、テスト返却期間って楽でいいよねー」
『午前で終わりってのがいいよね。』
「あーでも、これから部活かぁ…」
なんか複雑そうな顔で背伸びをする麻紀。
『そういえば、部活中のお兄ちゃんってどんな感じなの?』
「! ははは…百聞は一見に如かず、だよ?
とりあえず!昼ごはんにしよっ!」
***
「じゃあ、ここで待ってて。
部長に言ってくるから。」
『あーうん。』
言ってなかったのね。
二階からの見学かと思いきや、まさかの一階。
同じフロアで見学させてもらえるのか…
麻紀が部長さん?に紹介したのか、ちらっと私の方を見る。
が、
なんていうか、様子が…変?
怯えてる…ように見えるのは気のせいだろうか。
…うーん?なぜ??
(部長!友達が見学したいそうなんで、いいですか?)
(うん?見学?珍しいね)
(あ。そういえばあの子、透先輩の妹なんですよー)
(え!?((ビクッ)
と、透先輩の…妹さん?
to be continue...