月は歪んだ

□28:月は歪んだ
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〜沖田side〜



美憂ちゃんの家でお世話になって、早4日。


このまったく新しい生活にもなんとなく慣れてきた。

ホラ、僕って順応性あるからさ。


それで、落ち着いてきていろいろ考えられるようになったんだ。


たとえば…
どうやったら帰れるのか…とか、ね?


そもそもなんで200年近く後の時代に来ちゃったのかも分からないし…

いつになったら帰れるとか、どうしたら帰れるとか、なんにも分からないんだから、お手上げだよね。




今頃みんなどうしてるんだろう…?


僕が突然いなくなったんだもんね。

近藤さんは心配してくれてるかな。
…って、あの人が心配しないはずないか。


土方さんや一くんはきっと、涼しい顔しながら、なんだかんだで探してくれてるんだろうな。

なんか想像つくや。


美憂ちゃんにはとても良くしてもらってるから、なに不自由ないけど…


鍛錬するところもなければ相手もいない。

さすがにこう何日も続くと、身体が鈍っちゃうな。


困ったね…




「ただいま帰りましたー…」


『ああ、美憂ちゃん。おかえり』



まぁ、僕がどうにかできる問題じゃないんだけど。

とりあえずは部屋の中で軽く素振りくらいだったらいいよね。



















(あのですねー…沖田さん。)
(身体…鈍ってたりしません?)
(美憂ちゃん。君って…)




心読めるの?


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