月は歪んだ
□25:月は歪んだ
1ページ/1ページ
とりあえず、昼御飯を済ませ、家に帰った。
そして私は気がついた。
『私…明後日、学校!』
テスト返却週間のため半日で終わるが…
こうなったらもう、大人しくしててもらうしかないよね。
「ねぇ、美憂ちゃん。学校って?」
『…あ。寺子屋みたいなもんですかね。』
「ふぅん。じゃあまた学校に行くんだ。」
『はい。まぁ、半日で帰って…あ、部活。』
そうだ、部活。
部活があるじゃないか。
「ぶかつ?」
『うーん…うまく言えないですけど…
学校で、勉強が終わった後にする習い事のようなものですかね…?
運動する人もいますし、楽器を演奏したりする人もいます。
剣道なんかもありますよ。』
「へぇ…」
『…まぁ、部活は休めばいいですし、お昼頃には帰ってきますね。』
「部活に行ってきなよ。」
『え?』
「だって、その部活ってやつに行ったって、行かなくたって、美憂ちゃんがしばらくいないのは同じじゃないか。」
何故か少し拗ねたように言い放つ沖田さん。
『……やっぱり、帰ってきますね。
少しくらい休んだってバチはあたりません。』
そう言うと、沖田さんは不服そうな、でも、少し安心したような顔をした。
(別に僕のこと気にしなくてよかったのに、)
(だって沖田さん、お昼ご飯どうするんですか?)
(すうぱあで買うよ)
(会計できませんよね?)
(………)
ほら、無理でしょう?
to be continue...