求めて求めて、求めた結果

□否定できない
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こんなことになるなら、みんなと一緒に帰るべきだったかなあ。今更後悔しても遅いんだけれど。





「お前が、静雄の彼女か?」


学校からでてしばらく歩いていると、大柄な男の人たちに囲まれた。

彼女?誰と誰が?なんて聞ける雰囲気でもなく、押し黙ってしまう。


「お前だよなあ?」

「間違いねえよ。来良の生徒だし、」


それにほらと言って私に携帯電話を突き出してきた。

画面には私と静雄さんが公園で一緒に座っている写真が。


「お前だよなあ、これ」


否定できない。その写真に写っているのは紛れもなく私だ。


「…私になんの用ですか」

「お前には関係ねえかもしれねえが、俺らは平和島静雄に用があんだよ」

「…なら私じゃなくて直接静雄さんの所に行けばいいじゃないですか」


正論だ。私の言っていることは間違っていないと思う。…と言うかそう思いたい。

静雄さんは目立つ風貌をしているから、池袋をぶらぶら歩いているだけですぐに見つかると思うし。わざわざ私のところにまでこなくても。


「ばっか、それじゃあ俺らすぐやられるだろうが」


わかってるなら絡まなければいいのに。学習能力がないって、こういう人のことをいうんだろう。


「だからお前に人質になってもらおうと思ってよ」


私は関係ないとか言っていたくせに思いっきり関係しているじゃないか。人質?そんなの冗談じゃない。

走って逃げようと思ったけれど、だんだん詰め寄られてとうとう壁と背中がこんにちはしてしまった。

最悪だ。


「逃げられると、思うなよ」











蘇る悪夢

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