おひとりさま
□第2歩
1ページ/10ページ
やった!うれしい!
お父さんに会えるんだ!
さっきからそればかり考えてる。
だって、本当にうれしいんだもん!
『ばあちゃーん!』
ゆらは大きな声でばあちゃんを呼んだ。
すると、ぺたぺたという音がしてばあちゃんがやって来た。
「どうしたの?何か必要なものがあるのかい?」
『ううん、違うよ。』
ゆらは喜んでいる。
それは、誰が見てもそう思える位はっきりと顔に出ていた。
そして、嬉々とした様子で質問した。
『お父さんって、霊を従えて旅に出たんだよね?私もお供がいたらいいなって思ったんだけど…。』
その質問に、ばあちゃんは「まぁ…」という驚きの声を発した。