仔猫の物語
□豊臣さん家の清にゃさ!!【はじめて?の病院−そのに−】
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おねね様に抱かれ、着いた所は大きな白い建物。
にゃんか、白い建物から変にゃ臭いがする…。
ここがビョウイン?
「さぁ着いたよ。清正、大人しくしててね。」
そう言って、おねね様は俺を抱いてビョウインの中に入いろうとした時、カチャリとドアが開いた。
「あれぇ?おねねさん?」
ビョウインから出てきたのは白くて長い服を来たニンゲンだった。
おねね様の知り合いか?
「あら、竹中先生。」
「久しぶりぃ〜。って、何かくすぐったいから竹中先生ってのは止めてくださいよ。あれ、君はこないだの子だね。」
そう言ってそのニンゲンは俺のあたにゃを撫でた。
っさわるにゃ!!
『ふしゃー!!』
「おっと!!」
いきにゃりあたにゃを撫でてきたニンゲンにびっくりして、俺はソイツを引っ掻いたが寸前で避けられてしにゃった。
コイツ、にゃかにゃかやるな。
「わっ!?コラ!!清正、めっだよ!!」
おねね様に怒られてしまった。
「いいよ。まだ人間に馴れてないこの子に触ったのは俺だしね。」
そう言ってソイツは俺の目線に合わせて「御免ね清正。」とにゃぜか謝った。
コイツ、良い奴にゃのか?
「竹中先生御免よぉ。つい最近アタシ達に馴れてくれたばかりでね。」
「もともと野良だから警戒心が強いのは仕方ないよ。人間に馴れるまでまだ時間は掛かりそうだしね。それに……。」
そう言ってソイツは俺の方を見た。
にゃんだ?
「その腕、結構苦労したでしょ?」
ソイツはおねね様の傷だらけの腕を見てそう言った。