記念書物
□【待ち惚けなクリスマス】
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「オィ、25日空いてるか?」
「んー?なに、いきなり。」
事情の後、抱き締められ微睡んでいる時に土方が話しかけてた。
「空いてるよ〜。依頼もないし、その日は新八と神楽はお妙の家でクリスマスパーティーするって言ってたな。」
「お前は行かねぇのか?」
「んーせっかくの水入らずに邪魔するのも悪ぃだろ。」
そんなの嘘。
本当は誘われてた。
俺も行く予定だった。
けどよ。
「…なら、一緒に過ごさねぇか?」
お前からそんな事言われたら、誘いにのるしかねぇだろ?
「んーここ(万事屋)で?」
「そうだな、ここなら、邪魔が入らねぇだろうな。」
そう言って、俺の髪を軽く撫でる。
気持ぃ。
「じゃあ、適当に何か、作っておくか。」
「酒は俺が持ってく。」
「ケーキ。」
「…あぁ、松本屋の限定ケーキ買って来てやるよ。」
「トシー、マジで愛してる。」
「…現金な奴だなオィ。」
そう言って笑いながら俺を抱き締めてキスをした。
「っうん。」
「銀、もう一回…。」
「ばーか。」
そう言いながら、俺は、トシに抱きついた。