仔猫の物語
□豊臣さん家の清にゃさ!!【お昼寝日和】
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日当たりがよくて、ポカポカで、昼寝して…。
何でこうにゃった??
【お昼寝日和】
怪我のせいでずっと家の中にいた俺は、今日拾われてから初めて一人で散歩をする。
「少しなら散歩しても良いよ」
とおねね様の許可もいただき、俺は気持ちよく道路や塀の上を歩いた。
散歩と言っても俺はこの辺のことはまだよく解らにゃいから、家から出来るだけ近い距離を散歩することになり、とりあえず家の回りを歩くことにした。
はじめは、にゃさのりやみつにゃりが着いて行くと言ったが、にゃさのりは仕事がお休みの秀吉様に、みつにゃりはおねね様にそれぞれ用事を頼まれたので俺一人で行くことにした。
歩く度に銀の鈴がチリリと涼しい音がして、にゃんか楽しい。
散歩に行くときに、おねね様が俺に鈴の首輪を下さった。
緑色に白の丸の模様(蛇の目って模様らしい)がついた首輪に銀の鈴がついた物で、おねね様の手作りだ。
首輪には俺のにゃまえと家の場所が書かれていて、もし迷っても帰って来れるようにとおねね様が作って下さった俺だけの首輪だ。
ちょっと首がくすぐったいし、邪魔だけど、おねね様が俺のために作ってくれたものだし、この銀の鈴もピカピカして気に入っている。