仔猫の物語
□豊臣さん家の清にゃさ!!【名前をもらった日】
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【名前をもらった日】
くすぐったい。
あのニンゲンがあたにゃを撫でてるのか?
くすぐったくて、おっきくてあったかい。
かあさんみたいでキモチイ。
うっすらと目を開けると…。
「おぉ、すまんなぁ起こしてしもたか。」
知らにゃいニンゲンがいた!!
『ふに゛ゃやや!?』
俺はまた、ビックリしたのとハラの痛みで、声をあげてしまった。
「いやーすまんすまん。ビックリさせてしもたな。」
そう言ってニンゲンは俺を抱き上げた。
やめろ!!
降ろせ!!
蹴ったり引っ掻いてやりたかったが、脚がプランと空を蹴るばかりで、ニンゲンには届かにゃい。
「ははは。おみゃぁさんは元気じゃのぉ!!」
ニンゲンはそう言って笑た。
にゃんか悔しい。