記念書物
□【くりすますの夜に】
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『さんた、くろーす?』
赤い服を着たもじゃもじゃ髭のニンゲンの絵を見て俺はもとにゃりに聞いた。
「そう、クリスマスにやって来て、いい子にプレゼントをくれるんだよ。」
いつものように、もとにゃりの所に昼寝して、もとにゃりの膝に座り絵本を読んでもらう。
今日読んでくれたのは〔クリスマスの夜〕っていう絵本だった。
赤いのと黒いのと白い服を着た3人のさんたくろーすの絵があった。
『ぷれぜんと?にゃんでもくれるのか?』
「そう、この大きな白い袋から何でも欲しいプレゼントを出してくれるんだよ。」
『にゃんでも?』
「清正は何が欲しいのかな?」
もとにゃりは笑いにゃがら、俺のあたまをにゃでた。
【くりすますの夜に】