献上書庫

□【遊ぶなら本気でやれ!!】
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『アレ?何で?』

冷たい白い雪に埋もれ倒れている新八。

『何かコレ、何処かで見たことあるんですけど…。』

まるで、そう、あの第一回大江戸雪祭りの乱闘騒ぎの後のように…。

『え、コレ、何てデジャウ゛?』


【遊ぶなら本気でやれ!!】


「っ今、新八がツッコミの癖にツッコミ難いボケをかましたようなっ!!」

「銀ちゃん、眼鏡も記憶喪失になるネ。ジャスタウェイ工場長になるネ。」

「いや、一生平社員だろ?新八だし。」

「何言ってるんだ2人共、っ来るぞっ!!」

絡み難いボケツッコミを繰り広げる2人に清正は激昂した。

瞬間

「っうぉぉぉおお!!」

正則の雄叫びと共に坂田陣営に飛来する巨大な雪玉。

「っ神楽!!」

「アイサ〜行っくネ!!」

迫り来る巨大な雪玉目掛けて神楽の豪速球が雪玉を貫く。
雪玉は空中で霧散し、辺りは白く視界を遮られた。

「キャッホイ!!」

「声出すなボケッ!!敵に位置を悟られる!!オィどうする!!(小声)」

喜ぶ神楽の口を押さえ、小声で作戦を練る清正と銀時。

「視界が塞がったのは向こうも同じだ、多分三成はコレを狙って奇襲作戦に出るな…。銀時、2手に別れて回り込むぞ!!それで…。(小声)」

作戦会議を終わると3人は各々の位置につく。

「さぁ勝負はこれからだっ!!(小声)」


所変わって石田陣営。
先程巨大な雪玉をぶん投げた正則、そして白く遮られた坂田陣営を眺め、隣に控えた左近に何やら伝えている三成。

「うまい具合に雪が煙幕がわりになりましたね。」

「全て策の内だ、左近、そろそろ行くぞ。」

「はい、殿。」

「正則、本陣は任せる、全てお前にかかっている、期待してるぞ。」

「何か、オメェにそう言われると気味悪ぃぜ…。」

「言っていろ馬鹿が。さて、新八殿の敵、必ず討たせてもらおう…。」

「殿、新八君まだ死んでませんから…。」

三成陣営もこの期に乗じて何やら仕掛けるようとしている。



さて、何故子飼い達が戦さながらの雪合戦を行なっているかと言うと、実に下らない理由である。


 
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