蝶の軌跡を彩る鱗粉
□子供扱い禁止!
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アースの家で暮らすようになってから
「ノワールさん、ブランさん。今日の夕飯はカレーとハンバーグとオムライス、どれがいいですか?」
当たり前のようにフェイに聞かれること
それ自体は、もう別に珍しくも何ともない事、なんだけど
「なんでいっつもその3択なんだよ!」
「僕らのこと子供扱いしてるよね」
子供に好きな夕飯を聞いたら、高確率で挙がるであろうメニューだし、俺らだって嫌いじゃない
けど、嫌がらせかと言いたくなるくらい、その3つしか選択肢には出てこない
「すいません、そんなつもりはっ…!」
「やっぱり飽きてしまいますよね」と、こっちが怒ってるポイントとは違う事に反省してるフェイに、ため息が出てきた
「なんでいっつもその3つなの?」
よく聞いた、ブラン!
何故かフェイの腰に抱き付きながら聞いているブランを、心の中で褒める
「え、だって…アースさんが『この3つは子供の好物だよな』って、マクモさんも好きだと言っていましたし」
「あぁ、うん…そうなんだ」
「…あいつらのせいか」
確かに嫌いじゃない、けど
フェイの料理もけっこう美味いし
だけど、
「子供扱いされてる」