仕立屋工房隠し部屋

□※アースが美味しく頂きました。
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「…っ突然、何なんですか」

「お前が欲しくなった」

「っ!!!だ、だからって、同意もなく…その、すっ…する、なんて…!」

フェイからしたら当然の疑問にさらりと返し、抱きしめて耳元で答える

「ちゃんとお前の同意を得ただろう?」

「んっ…!いつ、そんな…ぁ、ゃ…」

耳に息を吹き掛け、指先で身体をなぞる
そんな、ちょっとした悪戯をしながらではあるが

「いつ?ちゃんと『作ったばかりの服を汚すのは勿体ないと思わないか?』って、言っただろう」

「そ、それの…っや!ゃめ、んんんっ!」

せっかく説明してやってるのに、フェイは小さく声を上げながら身体を震わせ、ちゃんと聞いているのか分からない

「『これから服が汚れるかもしれないような事をするから、先に脱いで置かないか?』って意味で聞いたんだがな」

「そんなの、分からなっ…!?ん?んー!んんーっ!!?」

文句を言う口を塞いで、中途半端に脱がした服もさっさと脱がしていく
抵抗をしてるらしいフェイをベッドに仰向けに寝かせ、足の間に座った

「ふぅ…さて、じゃあ早速」

「え?ちょっ…!?まっ待って下さい!!まだ夕方ですよ!?私まだ、やることがあるんです!だから…っ!!」

「やること?あぁ、そういえばそうだな」

夕飯の買い物や用意、洗濯物を取り込んだりと夕方は色々と忙しいんだったな
だが、そんな理由で止める気もなく

「…夕飯は俺があるもので適当に用意してやる。それに洗濯物はファントムに取り込ませればいいだろう?」

「それもそうですね…って、え??」

俺の提案に、すっかり気を抜いていたフェイは疑問符をうかべる

「なんだ?お前は一人だけ楽しんで、俺だけおあずけにする気なのか?一体いつから、そんな人の心を弄ぶように…」

わざとらしい言い方をしながらも、手は事を進めるべく動いている

「っ言ってる事とやってる事が違います!!だ、大体アースさんが勝手に…」

「人が無理矢理始めたように言うなよ。ちゃんと同意の上、だろう」


覆い被さり、目前で伝えてやれば、悔しそうな顔をしながらも背に手を回し

「ちゃ、ちゃんと、加減して下さいね…っ!後で辛いのは…私、何ですから…」


結局は、受け入れてくれる


いつもこういう場面で折れるのはフェイだ

俺を甘やかしたっていい事はない、むしろ付け上がって行くというのに


「安心しろ。俺が満足したら離してやる」

「アースさんが満足、って…!!?待っ…まだ、話が…あっ…ゃ…終わっ…て!」

「お前の言い分は終わった後で聞いてやるから、今は大人しく抱かれてろ」

「ん、ふぁ…ひゃめ!アー…ん、んっ…」


フェイが口を開くより早く、唇を合わせて舌を絡め合う

背中に立てられた爪に、心地よささえ感じる自分は、相当彼女に溺れていると思う


目の前に居るのは、普段の雰囲気からは一切考えられない程の妖艶さを纏う
熱に浮かされた成熟仕切っていない恋人

彼女を味わう時間はたっぷりとあるんだから、じっくりと堪能しよう


俺が満たされるまで、な





(はぁ…はっ…もぅ、アースさっ…、私っ…加減して、って…!)

(つい、な。だが、そんな事を言ってられるなら、まだまだ大丈夫だよな?)

(ッ!!?もう無理でっ…!!あっ、…や、やめっ動いちゃ…ああっ!!)



2010/08/24
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