小説

□ただ一つのものを手に入れるために、僕は…
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※15歳未満(義務教育の方)の方は閲覧禁止です。
本番行為はありませんが、性的表現があります。











「藤くん、先生は?」

「なんやら用があるって、外出ていった」



保健室。
普段ならいる先生。運悪く外出したみたいだ。
先生に話したいことがあったんだけどな。



「なんかあれば伝えるけど?」

「えっ!?いや、大丈夫だよ!たいしたことないし」

「そう?」

「じゃあ僕教室にもど…





突然の物音。
ガタッガタッ
すぐ収まったけど…何?
カーテンでしきられた(藤くん専用の)ベッドから…?





「やっべー私物片付けてる最中だった。
積み立てた雑誌崩れたかな。
アシタバ、悪いな、驚かせて」

「う、ううん。ちょっとびっくりしただけだから。
じゃ、じゃあ僕行くね」

「おう。後でな」











保健室から出て、数歩歩き、振り返る。


「今の…物が倒れた音…だったかな」


なんとも言えない違和感。


教室にも保健室にも戻れず、しばらく、その場に立ち尽くした。











「先生ダメじゃん。大人しくしてないと」





カーテンを開けた先にいる人影。
ベッドに横たわるのは…







快楽に必死に抵抗している、先生。



下半身は一切何も身につけていない。そのかわり彼のペニスとアナルには、バイブが付けられており、さらにペニスは根元からきつく紐で締め付けている。



「…………っ!」


猿ぐつわをされ、満足に声を出せない。目元が涙で赤くなっている。

どこにも逃げ場がない。快楽に苦しめられている。

なんという拷問だろうと自嘲。



「うっ……!」

「とりあえず話せるようにしてあげる」


猿ぐつわを取ってやるが、すぐには声が出せないみたいだ。



「先生そろそろ諦めろよ。諦めて、俺のものになって」



我ながら酷い人間だと思う。

自分のものにしたいがために、こんなレイプまがいのことをしているのだから。


お願いだよ、先生。
俺にこれ以上、卑劣なことさせないでよ。





「ふ…じくん。
僕は…君の願いを叶えられないよ…何度…言われても…何されても…」



「…そう。なら、言わせるまでやるだけだ」












気丈に振る舞う彼が、自分に堕ちるまで、あと8分。



(この狂気、病魔のせいならよかったのに)
 

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