05/28の日記

19:14
ディノツナ
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前回のアナニー続き。






「ただいまー…って、あれ?」

いつも騒がしい我が家の玄関を開けようとすると、開かない。
綱吉は玄関の前で首を傾げた。

(買い物かな?)

とりあえず、植木鉢の下にある鍵を使って家の中に入る。
乱雑に靴を脱ぎ捨てた綱吉の目に入ってきたのは、床に落ちている一枚の紙だった。
それを拾い上げてみる。

『ちょっと皆と買い物に行ってきます。留守はよろしくね♪ 奈々』

綱吉の脳内で再生される母の明るい声。
そのまま手紙をポケットに押し込むと、思わず口から出るのは重い溜息。

(くそう…こんなことなら、家まで我慢すればよかった!)

ついさっき、わざわざ学校のトイレであんなことをしてしまったことを思い出して、綱吉の顔が一瞬で赤くなる。
本当に変態だ。変態だ!考えれば考えるほど変態だ!
急に恥かしくなっていてもたってもいられなくなり、綱吉は自分の部屋へ駆け上がった。
つもりだったが、足は前に進むことはなく、むしろ何かに腕を掴まれてぐいっと強く引かれて体が後ろに傾いてしまう。

(え…転ぶっ!?)

と青褪めたのも束の間。
綱吉が倒れ込んだのは冷たい床ではなく、柔らかくて温かなものの中だった。


「ツーナ」


視界に入り込んできたのは、ずっと求めていたもの。
自分を呼ぶその声に綱吉の瞳が限界まで開かれて、あっという間に潤んでいく。
歓喜の涙で。

「うっ…ディーノ、さんっ」
「え!?おい、何で泣くんだよツナ!そこは笑って喜ぶとこだろ!?」
「ううっ…らって、ディノざ…」

焦ったディーノに正面からぎゅうっと抱き締められて、頭を撫でられる。
本物のディーノの温もりに、綱吉は余計に瞳を潤ませてずびずびと鼻をすすった。
そんな綱吉に、ディーノが困った笑顔でキスをする。
そのまま、唇でそっと涙を拭ってやりながら。

「ただいま、ツナ」
「はいっ、おかえりなさい…ディーノさん!」

ディーノの穏やかで優しい微笑みに、綱吉もやっと、満面の笑みでディーノを出迎えるこが出来た。
改めて喜びをぶつけるように、綱吉もぎゅうっとディーノを抱き締め返す。
屈んでいるディーノの温かな首筋に顔を埋め、コートの柔らかなファーにくすぐられながら綱吉は鼻を鳴らした。

(やっぱり、ディーノさんいい匂いがする)

ハンカチでもシャツでもない、本当のディーノの匂い。
やっぱりこの匂いが一番落ち着く。
それを思う存分吸い込み、綱吉はうっとりと表情を緩めた。

「ツナ」
「はい?」

抱き締められたまま、耳元でディーノの声がする。
名前を呼ばれて、綱吉は幸せな気分で声を返した。

「ホント可愛い、ツナ」
「あ…っ!」

ディーノの腕の中で、綱吉が声を上げて震える。
頭を撫でていたディーノの指が体を滑って、綱吉の股間に触れていた。
もう既に反応してしまっている小さな昂ぶりを、ふにふにとディーノの手の平で柔く揉みこまれる。

「オレに会っただけで、こんなにしちまうなんて」

ディーノの嬉しげな声に表情。綱吉は再び顔を紅潮させた。
恥かしい。全然気が付かなかった。
いつもディーノの匂いを嗅いでしていたせいで、自分の体が自然と反応してしまっていたことに。

「こっちも寂しかったか?」
「さ…寂しかったんです!」
「おっ…!」

ニヤニヤと笑いながらすりすりと昂ぶりに触れてくるディーノに、思い切り抱きついて叫んでみる。
こうなってしまえばもう自棄だった。
綱吉の思わぬ反応に驚きの表情をした後、ディーノは穏やかに笑み、綱吉を再び優しく抱き締めた。
自棄になってしまったとはいえ、自分の発言に、ディーノの腕の中で綱吉が今更更に顔を赤くする。

「へ、変態って思いました?」

匂いを嗅いだだけで勃起してしまうなんて。
やっぱり、自分でも嫌になるほどの変態だ。
今更、そんな自分に後悔の念が押し寄せてくる。もしかしたら、ディーノに幻滅されてしまったかもしれない。
おそるおそるディーノを見上げると、ディーノは変わらず微笑んでいた。

「それでツナが変態なら」

耳元で、ディーノの声。
体を離して、ディーノは笑みを浮かべたまま、自分を見つめる綱吉の前でズボンを下げ始めた。
綱吉の瞳が、釘付けになる。

「オレも変態だな」

ジリジリとゆっくりファスナーを下ろせば、綱吉と同じように既に昂ぶっていたディーノの熱が露になる。
相変わらず逞しいそれに、綱吉の喉が自然と音を立てた。

「ディーノさ…」
「欲しいか?」

羞恥などすっかり忘れて、綱吉は何度もクビを縦に振って頷いていた。
さっきずっと焦がれていたそれが、今そこにある。体が一層熱を帯び、奥底がそれを求めるようにきゅうきゅうと疼いた。
ディーノが綱吉の頭を撫で、満足げに微笑む。

「じゃあここで今舐めて、ツナ」
「こ…ここで、ですか?」
「ああ」

ディーノの言葉に、綱吉は我を取り戻した。
だって、ここは玄関。しかも玄関は開けっ放しのまま。向こうに、外の景色が見える。
ここで今しろだなんて、信じられない。
冗談ですよね、とディーノを見上げてみるも、ディーノは表情を変えることなく綱吉の口元へ昂ぶりを寄せてくる。
けれど熱いものでスリスリと唇を撫でられてしまうと、もう我慢なんて出来なかった。

「はっ…ディーノさ…っ」

綱吉の欲求が羞恥を打ち消したのは、あっという間だった。
膝立ちになって唇に触れていたディーノに舌を伸ばし、何度も舐め回してからすぐにちゅぽちゅぽとはしたない音を立てて吸い付く。
一度ディーノの味を思い出すと止められなくて、綱吉は夢中でディーノを味わっていた。

「んっ、ディーノさん…っ」

顎が外れそうな程口を開いて咽そうになるのを我慢して、太く長いディーノのものを懸命に根元まで咥えこむ。
そのまま、ディーノの金色の茂みに鼻を押し付けた。
くんくんと鼻を鳴らすと、鼻からもディーノの匂いがいっぱいに広がる。
汗臭くて男臭くて、濃くて強い雄の匂い。
ディーノの匂いの中でも、綱吉はこの匂いが一番好きだった。

「は…ツナ、やらしー…」

蕩けた瞳をして、今度は横から美味しそうにちゅぽちゅぽと己の熱を吸って舐める綱吉が淫らで愛らしい。
ディーノは興奮に息を乱しながら、熱い視線で綱吉を見つめた。
ディーノの視線に気付いた綱吉が、ディーノのもので頬を膨らませたまま見上げてくる。

「ディーノさんらって…やらしいです」
「ハハ、そりゃあなぁ」

口を離してディーノの熱をきゅっと握ると、先端から大量の先走りが零れてくる。
ディーノを辱めるつもりが、嬉しそうに笑われて。
綱吉は不服そうにしながらも、先走りを一滴も零さぬように、根元から舌を這わせて丁寧にディーノを舐め直した。

「誰かに見られちまったらどうする、ツナ」
「ん…っ」

急に降って来た言葉に、綱吉がディーノを咥えたまま身震いする。
夢中になりすぎて忘れていた、視界の端に映る開けっ放しの玄関。感じる外の風。
今買い物から帰ってきてしまったらどうなるんだろう。誰かが家の前を通ったらどうなるんだろう。
こんなところを誰かに見られてしまったら、どうするんだろう。
そんなことを考え出したら、余計に顔と体が熱くなってしまう。けれど、ディーノから離れられない

「触ってもねぇのに乳首たってきたな。こっちもビショビショ。ツナはそういう趣味もあんのか?」
「ちがっ…ふっあ!」

否定しようとしても、ディーノの指にピンピンと軽く乳首を左右に弾かれると、また先走りがこぼれてしまう。
そのままきゅうっと乳首を摘ままれてコリコリと指の腹で潰されると、綱吉はディーノを咥える唇の間から甘い声を出した。
下半身は、先走りごとぬちゅぬちゅとディーノの足で擦られる。それがたまらなくて、綱吉はディーノを咥えたままねだるようにディーノを見上げた。

「そんな可愛い顔すんなよ。我慢出来なくなる」
「あ…っ!」

気付いた時には、玄関先で押し倒されていた。
床に体を押し付けられ、むちゃくちゃに唇を貪られて、ディーノの熱いものを体にこすり付けられる。
その硬さと熱さに、きゅうきゅうと綱吉の窪みが疼いた。

「はっ、ディーノさ、オレ、も…っ」
「ツナ…」

綱吉の焦がれた声に、ディーノも更に煽られる。
これ以上の我慢など限界で、ディーノは着ていたコートを脱ぎ捨てた。
一応の気休めで、綱吉の背中が擦れないようにと一度脱ぎ捨てたそれを体の下へ敷いてやる。
隠し持っていたローションを取り出し指に垂らすと、綱吉がそのディーノの腕を掴んだ。

「だいじょぶですから、ディーノさ、はやく…っ」
「っ、」

早く早くディーノが欲しい。
もう既に、たっぷりと己の指で解してある蕾。
とろとろに溶けて物欲しそうにひくひくと震えている綱吉の場所に気付いて、ディーノが熱く乱れた息を吐く。
次の瞬間には、綱吉に圧し掛かっていた。

「ツナ…っ!」
「あ、うううううっん!」

強く抱き締めたまま、熱い杭を打ち込む。
ずっと待ち望んでいたそれを、綱吉は簡単に飲み込んだ。
やっぱり指なんかとは全然違う。大きくて熱いものミチミチと思い切り肉を押し広げられて、ゴリゴリと強く擦り上げられる、激しい快感。
ディーノの背中に爪を立てながら、全身に駆け巡る快楽に綱吉が歓喜の声を上げて瞳を見開いた。

「は、やべ…ッ、ツナ、お前ん中、さいこ…っ」
「ん、あっ!オレもっ、あっ、う、ディーノさっ、」

抑えることなどせず、ディーノは最初からフル稼働だった。
パンパンと乾いた音を立てながら綱吉に思い切り腰を打ちつけ、ローションを泡立てながらぐちょぐちょと綱吉の中を強くかきまわした。
獣のように、激しく唇を重ねて互いの舌をからませながら。
ディーノに奥を突かれる度、綱吉はどうにかなってしまいそうな程の快感に支配された。
ここが玄関先であることなんて疾うに忘れて、綱吉はただ淫らに甘く叫び声を上げた。

「は…ッ、でも今日は、もっとサービスしてやらねーとな…」
「え…?」

ニィっと笑ったディーノが、繋がったまま綱吉の足首を掴んで持ち上げる。
腰が浮きそうな程に足を持ち上げられて綱吉が焦った表情をして間もなく、ディーノがそのままの体勢で、ぐっと昂ぶりを深く突き入れた。
体勢のせいで、さっきよりも奥までディーノに突き上げられてしまう。

「はっ、これい?ツナ…ッ」
「んんッ、あ…深、すぎっ、あ、んんうっ!」

突き刺すように上からずんずんと最奥を突かれる度、綱吉の目の奥がチカチカして息が詰まった。
けれど、体の底を抉られるようなこの快感も深すぎて、背筋のゾクゾクが止まらない。
ディーノにえぐられる度に先走りが勢いよくぴゅるぴゅると吹き出して、乱れた呼吸をする口元には、いつの間にか笑みが浮かんでいた。

「気持ちいーか、ツナ」
「はっ、でぃーのさっ、おれ、もっ」
「でもまだイくのは早ぇな」
「ひゃ、あ…っ!」

ずるずるといきなり熱を引き抜かれてビクビク震えている間に体をひっくり返され、四つん這いの体勢。
しかも、開いたままの玄関の方に顔を向かされて。
今やっと玄関が開けっ放しだったことを思い出して、綱吉がひぃっと小さく悲鳴を上げた。

「もし、今誰か通ったら、ツナの可愛い顔見られちまうな」
「そういう問題じゃっ、ちょ、ディーノさ、やめ…っ」

嫌な予感がする。
でも、ディーノに強く腰を掴まれて動けない。
しかもスリスリとそこに熱いものを擦りつけられると、体中の力が抜けてゾクゾクを思い出し、抵抗なんて出来なくなってしまう。
まだそれが欲しいと自分に吸い付いてくる綱吉の肉に、ディーノはニヤと笑み、望みどおりに再び押し込んだ。

「あっひゃ、うううううっ!」
「そんな声出したら近所のやつが見に来ちまうぜ、ツナ」
「らったらっ、やめっ!ディーノさっ、あっん!」
「やーだ。それともこんな格好で犯されてあんあん鳴いてるトコ見られてぇのか?」
「ばっ、あっ、あっ!ディーノさんっ!」

ヤダとか恥かしいとか言ってるくせに、結局無意識に自分から腰を振って欲しがっている様が愛らしい。
ずんずんと後ろから奥を突きながら、ディーノは真っ赤な綱吉の耳にキスをしてちゅうっと吸い上げてから、綱吉の背中を舌先でゆっくりと愛でた。
そうするときゅうきゅうと綱吉のそこが余計に締まって、綱吉の声が一段と高くなるのが好きだった。

「可愛い、ツナ。オレのツナ。このままバレて、居場所がなくなっちまえばいいのに」
「はっ…ディーノさっ」

そしたらオレが、ツナをずっと隠してやるのに。
そのディーノの言葉に、どんな行為よりも。
綱吉は一番ゾクゾクしていた。
本当にこのままバレてしまえばいい。そう思った。

「はッ…ツナ、ツナ…っ」
「でぃーのさっ、あっ、あ…」

綱吉の項に顔を埋め、強く抱き締めたままディーノは夢中で腰を打ちつけた。
素早くピストンしたり、入れたまま中をかき回したり、思い切り奥まで突き入れたり。
そうして存分に綱吉を堪能しながら、ディーノもくんくんと鼻を鳴らして綱吉の匂いをいっぱいに吸い込んでいた。
綱吉の匂い。綱吉だけが発するこの匂い。
いつもこの匂いだけで興奮して、熱が暴発してしまいそうになる。
綱吉と同じだった。

「でぃーの、さっ」

ひどく切羽詰まった、綱吉の声に呼ばれる。
綱吉にすっかり酔いしれていたディーノがはっとして、綱吉へ顔を寄せる。
幼い昂ぶりを手の平に収めると、もうはちきれんばかりに膨れて震えていた。
きっと出したくて限界なんだろうと、それを扱いてやろうとした瞬間。

「ディーノさっ!オレっ、―――――」
「っ、」

達してしまいそうになったのは、ディーノの方だった。

「ツナ!」
「ひっ、うううううっ!」

すぐに綱吉を再びひっくり返して、見つめあう体勢。
そのまま繋がって、角度を変えて何度もキスをしながら。
ディーノと綱吉は同時に白い世界を見た。












「…危なかったぜ。ツナが可愛い顔して、キスしてください!なんていきなり言うから」
「は、恥かしいからもうやめてくださいっ!」
「つーか、ツナがまさか自分で後ろいじってやってるとはなぁ…」
「ディディディーノさん!」
「今度オレにもツナの匂い付いてるやつくれよ。オレもしっかり使うぜ!」
(ひいいい!使ってるってバレてる!!)
「オレはツナの可愛いパンツがいーなぁ」
(オレもディーノさんのパンツ欲しい…!)

2人はお似合いの変態ですEND。





その頃の家の前。
「ボス!ピロートークは玄関じゃなくて部屋でしろよ!終ったならさっさと部屋戻れよ!そろそろここら辺通行止めし続けるのも辛い!」

もちろん、キャバッローネファミリーの皆様のご協力の元成立しております。

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