めいん(InaU)

□君にしか見せられない
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ぎゅう、と抱きつけばなんだと言わんばかりの目でこちらを見つめてくる。
そのまま(外見からはあまり想像できないが)程よく筋肉のついた胸に顔を埋めた。
なにがしたい、と言うわけではない。それを分かっていてくれてるから何も言わず、ただただ抱き締め返してくれている。
まったく自分にはもったいない相手。だが誰にも渡すつもりはない。
顔を起こして首の辺りまで上がると、右手で首を支えながら首筋に唇をつけた。
ちゅぅ、と強いリップ音を立てて唇を離すと、くっきり赤い痕がついていた。

「またお前は…」
「隠せンだろそこだったら」
「まあ隠せるけどな…」
「じゃ、オッケーだろ」

ちゅ、と顎の下にキスしたあとにまた抱きつく。明るい金色の髪が顔に当たって少しくすぐったいが、頬をすりよせて甘えてみた。

「今日はずいぶん甘えるんだな」
「いつも甘えてるつもりなんだがなぁ」
「そうか」

そういって優しく頭を撫でてくるボンバは、みんなと居るときとは雰囲気が違う。
炎のパワーファイター、何て言われているが本当は誰よりも優しい、ただの一人の少年なのだ。
本当のボンバを見られるのはオレだけ。オレだけの特権。
だから、

「ボンバ」
「あ?」
「オレが甘えるのはお前だけなんだぜ?」
「…知ってる」

オレの本当の姿も、お前にだけは見せてやるよ。







END.



+++あとがき++

ボンバクの日おめでとぉぉおおおう!!!
隠し部屋だけ更新しようかと思ったんですが、せったくの記念日なのでこちらも書いてみました。
でれでれ素顔のバクレーが見られるのはボンバだけですよ!ね!?←←

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