07/20の日記

00:07
揺れる気持ち
---------------
ハカリの胸が揺れる!
「狩魔検事様が天海様を犯人の共犯者として18年前有罪にしています」
右に…
「私はその犯人こそが御屋敷様だと考えております」
左に……
「18年前の事件と今回の事件、もう十分証拠はそろっています」
上下に…!
「これ以上弓彦さんの捜査の邪魔をなさるのなら検事審査会に報告する他ありません」
ム…。素晴らしい揺れっぷりだ。こちらもだいぶ証拠はそろってきた。あと少し、あと少しだ。

「怜侍君、一柳検事が一命を取り留めた風見さんを連れてきたみたいだよ」
デリシーはアレ。ハカリはソレ。ツカサはコレ。美雲君は……首巻が邪魔だな。
しかしもっと邪魔なのは貴様ら野郎どもだ!!なんだと!?また一人増えているではないか!
私はこれ以上の野郎の登場を認めない!ここはロジックチェスで軽くあしらってしんぜよう。
「弁護士さん達はワシがうお座のケースを開けたから犯人だと疑うのですか?」
…そうなのだ。18年前風見さんが氷堂さんを殺害した動機。これが今の時点で分からないのだ。
まったく18年前も今日も現場の鑑識や刑事は何をやっていたのだ。
しかし、先生が扱った事件。どこかにきっと私を助ける何かが…何かがあるはず!

「そういえば18年前の大会の決勝戦の日のアフターヌーンティーの時間、2人ともいなかったわね?」
デリシーの言葉で風見を守っている駒がひとつ、はじけ飛ぶ!
「それに参加者全員が優勝賞品の究極のレシピが新薬の調合書と知っていたのよ」
「ワシは世界一の称号が欲しかっただけで新薬など」
「異議ありよ!それならなぜ前日まで協力していたコオリ君が大事な決勝戦で手伝って無いワケ?」
「…け、決勝の作品は自分一人の力で作りたかったのだ!」
「準決勝まで2人の力を合わせないと来れなかったあなたたち。決勝戦だけひとりって矛盾してると思わない?」
みごと風見の駒をキングのみにしてデリシーが密かに私にウインクしてくる。
「ねえ?レイ君」
やっててよかった狩魔式。今、先生の教えに大いに助けられています。

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ