02/24の日記

10:10
戦慄の現場
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そんな私をよそに現場に連れてこられたのが
「ハイ!お呼ばれしたからやって来たわよ!親愛を込めてデリシャスって呼んでね!」
明るい年齢不詳のご婦人。どうなっているのだ…
「弓彦さん。この薬剤師様に質問があるのでは?」
どこからどう見てもふざけたコックさんにしか見えないのだが…
「ん。そうだった」
なんなのだ?私の知らない内にこの事件が解決へと向かっているのか?
「お?デカ刑事。なんか捜査が進展したのか?」
「えー、報告するッス…」
いつの間にか糸鋸刑事に愛称が…しかもこの私を差し置いて雄弁に現場状況を話している。
来月の給与、こっそり引いてやる。楽しみにしておくように。
「ノコちゃん。その時の現場をこの“ぬすみちゃん”で再現してみようよ!」
「却下!勝手な事はおやめ下さい」
「水鏡ちゃんてば頭が固いなあ!もしかして検事審査会が知られたくないものでもあるとか…?」
「…あなた方が知る必要などありません」
しかもこの事件以外のなにか大きな物事にまで信楽さんが探りを入れたり…
そういうシリアス展開はこの私抜きで進めないでいただきたいのだが。

「ではこうしましょう。一体誰が有毒ガスを発生させたのか?
この質問に答えられるならその“ぬすみさま”の使用を許可しましょう」
「だってさ、怜侍君。…聞いていたよね?怜侍君…?」
フフフ……私はこの時を待っていた。
「この状況で有毒ガスを発生させた人物…それは一人しかいないっ!」

「秋の宮殿内で優雅にスケッチをする事が出来た男、矢張以外考えられません!」
どうしたのだ美雲君。“ぬすみさん”を落としたぞ。

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