薄桜鬼小説

□戦いの後に――2
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原田と一緒に、綱道が作った新型の羅刹を待ち伏せして倒した。




戦いが終わり、原田は「会津に行かなきゃ」と言ったが、とてもじゃねぇが歩ける状態なんかではなかった。



匡「原田……大丈夫か?」
左「…なにが、だ………?」
匡「…腹の怪我。血…止まらねぇじゃねぇか」
左「ぅ、うるせぇ…な…。こんな怪我…屁でもねぇ……」



強がりなのは見ればわかる。

だんだん、喋っている言葉も弱弱しくなっている。


匡「原田」
左「なん……だよ……」
匡「……そのままじゃ、お前…会津に行くどころか…死ぬぞ」
左「!……だろう、な……。ハハッ……こんな、あっけねぇ…もん、なんだな…人の死って、さ」
匡「…死にたくねぇ、か?」
左「そりゃあ、な……」
匡「……お前は拒むかもしれねぇが……助かる方法が1つだけある」
左「なん、だよ……?」
匡「変若水だ」
左「!」



不本意そうに顔を歪める。

だが、死にたくないという思いもあるんだろう。

悩んでいるようだが…そこまで時間はない。





匡「早く決めねぇと、お前本当に死ぬぞ」
左「っ……。……飲む。くれる、か?」
匡「あぁ」







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