テニスの王子様小説
□curse 【上】
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見かけたのは本当に偶然だった。
いつものサボり場、屋上で寝ていたらいつの間にか昼休みになってしまったらしい。
「寝てしまったばいね……」
此処は屋上の隅で、あまり人気がない。
だから誰にもバレずに今まで寝ていれた。
すると、近くで争うような声が聞こえた。
何かと思い、覗き見てみると、白石と数人の男たちがいた。
少し遠くて何を話しているのかはわからないが………喧嘩と?
ずっと見ていると男が白石を殴った。
それも、丁寧に制服の上を。
数人の男たちで囲んで白石に殴る、蹴るの暴行を繰り返す。
――――――すべて、制服の上に。
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