蓮ノ華
□織姫のいない天の川
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バタンッ!!
「神田!"七夕"やりませんk」
「断る」
「ガーンΣ( ̄□ ̄;」
久々の休暇で部屋にいた俺のもとへ、モヤシがやってきた。
奴は鍵をかけ忘れたのをいいことに、いきなり許可なく部屋に飛び込んできやがったと思えば、開口一番そんなことを言いやがった。
奴が全てを言う前に拒否すれば、大袈裟に反応した後水気を抜かれた本物のモヤシのように床に萎びた。
邪魔な。
「どけよモヤシ」
「・・・・・・アレンです」
まだ反論する元気があったか。
奴は涙目で訴えてきた。ああウザイ。
「つかなんだよ。いきなり入ってくるなり七夕とか・・・」
そう言うと、モヤシは知らなかったんですか!?、と
「だって今日は7月7日ですよ!?カードをモミの木に飾ってお参りしましょうよ!!」
「いや、それ色々間違ってんだろ」
「だって詳しく知りませんもん。神田が教えてくれないせいで!!」
「誰が教えるか!!」
いけしゃあしゃあとのたまうモヤシに苛つくが、まだなんとか殴らないでおく。
つうか、なんで七夕ごとき知らないんだ!!