game book−オリジナル
□動物の恩返し
出てきたのは同封されていた地図だった。式を挙げるチャペルの名前と最寄り駅は書いてある。
「これでどうかな?一応場所がわかりやすいと思うんだけど…」
子どもの姿をした狐は招待状をのぞきこむ。
「うーん。僕にはわかりにくいかな」
「そう?目印になるものが多いと思うんだけど」
そう聞くと苦笑いを浮かべてきた。
「人間にはわかりやすいかもしれないけど…せめて見た目とかわかればいいんだけどな…」
「そっか。じゃあ、これだけじゃ無理かな」
そう言いながらとりあえず調べてみると外観の写真が出てきた。
「これならどう?」
「多分大丈夫。じゃあ、動かないでね」
「わかったよ」
君が答えると子どもの姿をした狐は呪文を唱え始める。すると君の足下に魔方陣が展開した。魔方陣は光をたたえていたけど、一瞬にしてその光が爆発する。君はきつく目を閉じたけど気づいた時にはとある部屋にいた。目の前にはウェディングドレスに身を包む新婦の姿。顔を引きつらせている。君は謝るとすぐに部屋から出ていった。
結局、結婚式に出席できたものの、気まずい思いをすることになってしまったのだった。
【バッドエンド】
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