あなたがいるから…
□4、部活見学A
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部活を終え、部室で着替えてる時だった。
「いやー可愛い後輩たくさんいたわねvV」
「浮気かっ!」
相変わらず小春は可愛い人に目がいって、それに嫉妬するユウジ。
「早く家帰ってトトロみたいばい。」
トトロみたいにでかいくせにジブリアニメが大好きな千歳。
「オサムはん、ちょっと付き合って欲しい場所が…」
「銀さんの行くとこならどこでもついてくでー!」
渋い系が好きな銀はオサムちゃんに買い物を毎回付き合ってもらっていて、それをなんか勘違いしている顧問、オサムちゃん。
「家帰ったら癒やしのヨガやっ!」
なんかいつもより疲れている健康オタクの白石。
ろくでもない奴らばかりの部活や。
それがおもろいから部活も嫌やないんやけどな。
あの新入生、テニス部入るんかなー、
そういえばピアスめっちゃ開けてたわ。
あれで運動部はちょっと危ないから軽音楽とか入るんかな。
でもリストバンドつけてたからなー、
なんか読めへんわ、あいつ。
………ってなにあいつんことばっか考えてんねん!
「謙也、頭から煙出そうやで?なに考えてんねん。」
「あ、白石。気になったことがあってなー、」
「謙也も気になることあるんかびっくりやっ。」
「なんでやねん。早よ帰ろうや。」
気がつけばあいつのこと考えてる。
あいつには何か惹かれるものがある。
なんでだろう。