あなたがいるから…
□17、学校B
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『認めづらいんやけど。』
ってなに勘違いしとんねん、あの人。
「アホやん。」
ガラっ
「おーい、みんな席つけや。授業始めるでー。」
うわ、古典やないか。
寝てよっかな。
古典もこいつ嫌いやし、
よしっ!バックレよう!
「せんせ……、」
「財前、お前教室入るな言うたやろ。出てけや。」
……、なんや。
自分から出て行かなくてもええやん…。
こいつ、めっちゃうざい。
「言われなくても出ていきますわ。」
ザワザワ……、
クラスの奴らがこっちをめっちゃ注目してくる。
どいつもこいつも腹立つ奴ばっかやな。
ーガラっ、ピシャン
俺はそう言い残したまま、俺は誰もいない屋上へ行った。