あなたがいるから…
□10、部活動C
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―部室―
白石に事情を話して俺と財前は2人だけで部室にいた。
財前は下を向いて、ただ黙っているだけだった。
腕にリストバンドの上から手を置いたまま。
「財前、少しは落ち着いたか?」
「…………。」
「初部活なんになんか気分悪いな!」
「…………。」
駄目やっ、なっんも話してくれへん!
もうこの時間30分経っとんねんけどぉ!
「せやっ!甘いもん好きか?お昼買った菓子パンあるんやけど…」
「なんでですか?」
は?
「なんで俺なんかに構うんや。」
口開いた思たら、なに言うとんねん。