あなたがいるから…
□17、学校③
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「…………話せってか。」
「ん？」
「俺に何があったか、話せって言ってるんすか？」
「別にそういうこと言っとるんちゃうわ。」
なんやねん、
訳わからん…。
「じゃあなんですか？」
「何にも話さなくてええ。ええから、謙也に余計な心配かけさせんな言うとんねん。」
「は？」
心配？
そんなんかけさしてるつもりないんやけど。
「財前は、心配かけさしてるつもりないかもしんないけど…、謙也、結構お前のこと気にしとるんやで？」
気にしとる？
そういえば、
前もそないなこと言ってたような…。
「心配かけさせないって、どうすればええんですか？」
「謙也にだけ、制服着こなせない理由打ち明ければええやん。」
身だしなみがちゃんとなってない理由？
「……イコール全て話せと、」
「全てとは言わん。せやけど…、」
「話すか話さんかは、俺が決めることや。部長が勝手に決めんといてください。」
「謙也、これ以上気にしすぎると、どうにかしてまう。」
「そんなん俺が知ったことやないですわ。心配とか、頼んでされてることちゃうし。」
バキッ
「ー…っ！」
気がついたら俺は、部長に殴られていた。
「お前、謙也の気持ちほんまにわかっとらん。」
「なんやねん。どういうことやっ。」
「あいつ、親に見捨てられてるんやで！」