乙女の世界

□終末の先を見つめる愚者ども
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「...っ!!子供扱いしないでちょうだい!!」


いつもいつも人を小馬鹿にしたような言い方をするこの男に一々反論してしまうのが悔しい。


「心外だな。君を子供扱いしたことなんて一度もないんだがなぁ....」


よりいっそう腕の力を強めたブラッドは、わざとらしく耳に唇を寄せながら私の名前を呼んだ。

妙に艶っぽい声で耳もとで私の名前を呼ぶので反射的に声をあげてしまった。

「ふわぁ///」


「...いい声が出るじゃないか。」

「っ!!なにすんのよ変態!!」


「君が子供扱いは嫌だと言うからだろう。私はそんなつもりではなかったんだが...君がそこまで言うなら仕方ない。愛するお嬢さんのために私も頑張るとしよう。」
そう言いながら今にも服を脱がそうとするその手をおもいっきり叩いてやった。


「チッ...」


「この変態×××!!調子乗ってんじゃないわよ!?だいたい恋人同士でもなんでもないのにこんなこんなことするなんて...」


「なんだ...では君の言うような関係になればしてもいいということだな?」


「うっ...そうね!!でも、あなたはそう言うのは嫌いでしょ?」


「そうだな。愛などとはめんどくさい...」

自分で聞いておきながら、ガッカリして肩を落としてしまう。

「...しかしアリス、君となら楽しめるかもしれないなぁ?」


そう言って口の端を吊り上げながら楽しそうに笑う顔を、私は一生忘れはしないだろう。









〜end〜
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