複数
□憧れの先
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「だああ不景気！！」
「就職率悪ぃな」
「求人がねえんだよ」
「なんだかなぁ。まさか自分が教師の立場になってこんなこと考えてるなんて」
「思わなかった、か？」
「まあな」
「原田も老けたな」
「同期の土方さんに言われたくねえんだが？」
「教師っつうのは近藤さんを見て決めたもんなんだ」
「へえ。そいつは初耳だ」
「まさかこんな…あの原田がなぁ」
「、なんだよ」
「若かった若かった」
「いろいろ引っ掛かる言い方なんだが？」
「気のせいだ」
「そーかよ」
「よし。もう一通り目を通すとするかな」
「近藤さんもこうやって頭抱えてたのかもな」
「かもしれねえな」
「…見ろよ原田、」
「あ？」
「こいつの進路希望」
「まさしく土方さん二世じゃねえか…」
「なんだと？」
「さぁ探すぞー」
「おい新八！お前もちっとは働きやがれ」
「あー無駄無駄。今の新八には聞こえねえよ」
「あいつ本気でクビになればいいのに」
「なんで教師になれたんだよ」
「筋肉と脊髄と本能で生きてるからだよ」
「意味わかんねえよ」
「また負けたああああ！！！」
「お前もう帰れ」
100221
白々
この時期は教師が忙しいのがよくわかります