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□Knockout!!!
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「…はぁ〜…」
「ど…どうしたんさアレン…」


夜ごはんを目の前に溜息をつくアレン。
そんな彼をラビは奇妙な目で見つめている。


「神田…今日帰ってくる予定だったのに、天候が悪くて遅くなるそうです…」
「あ、あぁ…そういうことさね」


落ち込んでいるようにはみえるが食欲だけは変わらないらしい。


「こんな時でもよく食べるさぁ…」
「違いますよっやけ食いです。」
「なんか言い訳になってないさ…」


自称やけ食いをするアレンをよそにラビは食べ終わった食器をもって席を立った。


「あれ…ラビもう食べ終わったんですか?」
「あ、あぁうん。アレン、ユウはきっとすぐ帰ってくるさ」
「…?」
「じゃな」
「はい…」


意味不明なことばを残して…。

「…ユウのアレン不足はそれは深刻さぁ〜」
「天気なんて関係ないでしょうね」
「あれっリナリー聞いてたんさ?」


2人が廊下でそんなことを話しているなんて知る由もないアレンは食後のデザートまでやけ食いしていた。


もう1週間…やっと会えると思ったら悪天候だなんて…。
今日は早く寝よう…考えてたらキリがないし…。


食べ終わったアレンは食器を運んで大浴場に向かって歩き始めた。






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