Main-U【 詩 】
□落日
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僕がどれだけ泣いていても
夕日は何時も見守るばかり。
どうしても、手が届かないよ。
「泣き顔よりも笑顔が似合うよ」
そんな使い古された
言葉は欲しないさ。
只、君の本心が欲しいだけ。
けれど、
君が「笑え」と云うならば
僕は悲しみを隠しては
君へ微笑もう。
嗚呼、また距離が、壁が、
僕と君を遠ざけていく。
君は悲しくは無いのかい。
僕は痛みで心が壊れそうだよ。
けれど、
この痛みは君への想い。
夢で見た君は
僕へ微笑みかけて
楽しそうに
僕へ話しかけていた。
現實では叶わない
夢だとは判っている。
なのに、凄く幸せだったよ。
夕日が沈む様に、夢も醒める。
ならば、僕は夢のままで好い。
何時までも醒めず、
何時までも沈まず・・・―
終