Main-U【 詩 】

□siroop(シロップ)
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甘い泪を私は知っている


星が輝く満月の夜にだけ流す泪



私にその泪を流す
資格はないけれど


今夜だけは流させて神さま…



嘘なんてついてないよ
哀しいことがあっただけ


あの星空に溶かした泪は
siroopのように甘いの


舐めたら二度と泣くことは
許されない泪だけれども


今夜だけは舐めさせて神さま…



嬉しくても泣けないの
悲しくても泣けないの


私の泪を止めたのは
あの甘いsiroopなのね


けれど私に泣き方を
教えてくれたのは貴方


今夜だけはその方法で
泣かせて頂戴神さま…




喜ばせたいの
笑わせたいの


泪を流せない代わりに
私は笑い方を覚えたの


貴方を笑顔にさせる方法を
思いついた私



貴方が笑ってくれない
世界なんていらないけれど



今夜だけはあの人に
泪をあげて神さま…




泣き方を忘れた私
笑い方も忘れた私

怖いことなんてないけれど



今夜で最期だから最後に
感情を頂戴神さま…








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