捧物
□何時までも変わらず
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「しろ――――!!」
「うん?どうしたのアツヤ」
「や、奴が現れた―――!!!!!」
「あぁ、またGか…」
ここ最近、Gが大量発生するようになった。
そのたびにアツヤは、僕に頼んで来る。
中2なんだからいい加減一人で潰してよ…。
でも、そんなアツヤが可愛くて可愛くてどうしようもなかった僕は、ついアツヤを甘やかしてしまう。
昔からアツヤは、僕だけを頼り、僕と一緒にサッカーで遊んでたんだ。
昔から…何も変わっちゃいない…、僕の……、世界で一人だけの…弟。
「……しろ―?」
「…!!あ…、あぁ…ごめんごめん!!!ボーっとしちゃって…。で、話何処までしたっけ?」
「もー何やってんだよー。来週の日程について時間決めてたんだろ〜?しっかりしろよ!」
「あはは、ごめん。…じゃあこの日は〜………」
―ずっと、一緒に居させて下さいますか…?
(セカイ)
誰にも邪魔されない、僕達の楽園で……―。
―end―
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