小話ブック
□開いてるよ!
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<放課後>
「なあ政宗!これからゲーセンいかねぇか?」
「お、いいじゃねぇか。紀子!お前も行くだろ?」
『じゃあ付き合おうかな。その前にみんな鞄の準備ぐらいしなさいよ』
「あ、それもそうだな」
「Yes.」
………。
「よし、じゃあ行くか」
「OK」
『あれ?』
「どうした?」
『元親、チャック開いてるよ』
「嘘!?」(←自分のズボンの股間を覗く)
『何処見とんじゃボケ。社会の窓じゃなくてリュックのチャックだよ』
「はあ!?そうならそうと最初から言え!っつか“チャック”なんて言われ方したら社会の窓しかねぇだろ!!」
『チャックが全て社会の窓かよ!!じゃあ洋服のチャックはどうなんのさ!』
「そっちは“ファスナー”って名前が付いてんだろ!!」
「……おい、ゲーセン行かねぇのか」
*****
2011/05/02
<後書き>
2年くらい前にクラスで起こった出来事。
紀子→そのまま、管理人
元親、政宗→クラスの仲良し男子